両親の介護のことを考えたことはありますか?
両親が認知症になったり、何も出来なくなってしまった時、自分が介護する立場になる可能性があるかもしれないと考えると、どうしても不安になってしまうこともあることでしょう。
今回は、両親の介護と自分の生活に関わる影響についてご紹介させて頂きます。
わたし自身が体験していることなので参考になれば幸いです。
介護ライフの不安と向き合う
生きているっていうことは、親がいるわけで。
いずれは介護に携わる日がくるかもしれない。
そう思っている人は少なくないはずです。
少子化の現在。
昔のように、兄弟が10人近くいる時代とは違って、一人一人に課せられた責任と介護をしなければならないという重みがあるのではないでしょうか?
介護とは具体的にどうやっていったらいいのか?
分からなくて当たり前ですし、不安にもなりますよね。それらの気持ちは、事前に介護のことを把握しておくことで気持ちがきっと落ち着くはずです。
では、一つ一つご紹介させて頂きます。

介護費用と時間とストレスの問題
「介護費用」の問題はダントツ
介護費用には、介護度によって変わりますが、特に多いのが介護施設や介護サービスを利用した場合に生じた費用が大きいです。
いまは、介護施設も沢山あり、どれを選べばいいのか?も迷ってしまうほどです。施設によっては数十万円はかかる所が多いのですが、看護師さんがいたり、病院とも連結されている所もあるので、とても安心ですが費用のことを考えると立ち止まってしまいますよね。
また、自宅での介護の場合、家をバリアフリー(障壁となるものを取り除き生活しやすくすること)工事をしたり、介護用品を購入したりしなければなりません。介護度が軽い方は、ディサービスや訪問介護のサービスを受けれるサービスがあるので自治体や市町村の窓口で聞いてみるといいかもしれません。
介護にかかる「時間」の問題
介護度によって、在宅介護となった場合、当然のことですが、介護の時間を取らなければなりません。
介護には職場で働いている時のように、お休みはありません。一日中、介護と向き合わなければならないのです。休憩が2.3時間取れていないというケースもあります。
介護施設を利用する場合は、介護を施設に任せることができるので、自分の負担はかなり少なくなります。面会も取れますが、いまのコロナ事情でリモートで面会する施設が多くなっています。
在宅での介護か、施設での介護かで、自分の時間が取れる長さは全くと言っていいほど変わってきます。
次第に高まるストレスの問題
介護と向き合っていくとストレスが蓄積されていきます。
「自分の自由な時間がない。」
「いつまで介護をすればいいのか。」
「言っていることが伝わらない。」
「何処にも愚痴を吐くことができない。」
長い時間、介護に携わっているとどんどん孤独がちになってしまいます。
日に日にストレスは溜まり
イライラを親にぶつけてしまうことあったりと、ストレスを解消できることが出来なくってしまうことも。

介護保険制度でサービスを受ける
日本では、少子化に伴い
介護の需要が高まることを受け
様々の介護保険制度があります。
- 「居宅サービス」
- 「施設サービス」
- 「地域密着型サービス」
この3点について説明しますね。
①「居宅サービス」とは?
「居宅サービス」とは、現在の居宅に住んだ状態で受けられる介護サービスです。「居宅サービス」には沢山の種類があります。
- 介護スタッフが訪問して買い物や掃除などの生活支援をしてくれるもの
- 健康管理や衛生指導をしてくれるもの
- 日中は施設に通うことができるもの
②「施設サービス」とは?
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護療養型医療施設
- 介護医療院
要介護状態の高齢者に
提供されているサービスです。
③「地域密着型サービス」とは?
高齢者が住み慣れた地域で生活しながら介護ができるサービスです。事業所は地域ごとにあります。訪問して、買い物や生活の支援をしたり、生活介助や看護を提供する形のものとなります。

介護にも休業制度がある
介護休暇制度を利用してみよう
介護にも休業制度があります。
自分の家族が介護が必要になったとき
まとまった休暇を得られる制度です。
この制度は、長期にわたる介護をするためではなく、あくまでも仕事と介護の両立をすることを目的として作られた制度なんです。
通算93日間。
3回までの分割休暇もできます。
★対象となる人
原則、日々雇用者を除く労働者
★対象となる家族
配偶者、父母、配偶者の父母
祖父母、兄弟姉妹、孫
★介護休業
対象家族1人につき
要介護状態に至るごとに3回を上限として93日まで
★介護休暇
対象家族1人につき、1年に5日まで。
対象家族2人以上の場合は1年に10日まで。
介護休業給付金とは?
介護には沢山の費用がかかります。
介護に関する費用のうち
「介護休業制度」を利用している中で
休業前の67%の賃金が貰えるというのが
「介護休業給付金」です。
おわりに
今回ご紹介させて頂いたことは
介護をする立場になる前に
様々な不安を解決して頂けるよう紹介させて頂きました。
両親が元気で介護が必要でないときは
介護のことなど、考えることもありません。
しかしながら
人間ですから歳も重ねて、思ったように身体が言うことを効かなくなっていく時がいずれ来るのです。
一度、両親の介護について、家族間で話し合いを持つことが、自分の身体とこころの負担を減らすことにもなるのです。
大切な両親だからこそ、今まで育ててくれた感謝の気持ちと満足した老後を送ってもらうためにも、可能な限りのサービスを受けれることも把握して頂き、早めの準備をしてくださいね。
わたし自身もいま介護の現状と向き合っています。
有難いことに両親は高齢ながら、自立しているのでまだサービスを受けてはいません。
今回の紹介させて頂いた記事は、わたし自身のために調べた記事でもありました。
これらのことを知るだけでも、こころにゆとりができます。
介護の場において、様々なサービスや支援制度を把握し、上手く利用していきたいものです。


