人の持っている感情はいくつかの理論がありますが、基本的な感情と呼ばれるものは「怒り」「恐怖」「驚き」「悲しみ」「幸福」「中性」の6つがあります。
その感情の中で取り扱いが難しいとされる「怒り」の感情。
今回は、「怒り」の感情をコントロールする方法をご紹介させて頂きます。
怒りの2つのステップとは?
怒りの感情は、相手が自分の思いに添えてくれなかったことだったり、寂しさだったり、悲しさ、虚しさ、心配だという心理が元々の怒りの感情が起きることの原点です。
この怒りの原点を
ファーストステップだとします。
セカンドステップは当たり前のことですが
ファーストステップを通り越して
起こることは決してないのです。
突然、意味もなく怒りが押し寄せることはないのです。
怒りの感情は制御不可能なので
一瞬のことと思われがちですが
ホントは
ファーストステップの原因を踏んだうえで
セカンドステップの怒りになってしまうのです。
セカンドステップは
ファーストステップを通り越して
起こることはないのです。
突然意味もなく
怒りが押し寄せることはありません。
怒りの原因は自分の中
怒りの感情は、自分の中で生じます。
理想・期待・願望が叶わなかった場合に生じるのです。
自分の考えは自分だけのものであり
100%同じ人はこの世にはいません。
- 「こうありたい」
- 「こうあるべき」
- 「こうあってほしい」
これらの思いは全て自分の中の思いです。
自分以外の違う考えがあって当たり前なはずなのに、どうしてもそのことを忘れてしまい、みんな自分と同じ考えなんだと思ってしまいます。
怒りの感情は誰もが持っているものです。
決して怒りが悪ではありません。
しかしながら、不要だと思える怒りは
自分を苦しめる原因となり
他者との関係を乱す行為でもあります。
怒りの感情が現れることによる影響は
- こころが疲弊する
- かなりのエネルギーを使う
- 後から後悔してしまうことになりかねない
- 人間関係を壊す原因になる
自分にとって不必要な怒りの感情は抑えていきたいもの。

怒りをコントロールする方法
怒りをコントロールする上で大切なことは、自分の思いと違う感情に対して、すぐ感情のまま対応しないこと。
①怒りのピークは6秒
怒りのピークは6秒と言われています。
違う意見を言われ、怒りを感じたときは
まず6秒の間、冷静を保ってみてください。
冷静になれそうもないときは
「大きな深呼吸」
怒りを対処するために
良い案が出てきやすくなります。
②相手に期待しすぎないこと
怒りには、求める過ぎるが故に出てくる怒りがあります。
怒る相手に対して、苦手な部分がある場合は、今の相手の状況をよく考えてみてください。
もしかして、相手を思いやれる言動をとることができるかもしれません。
親しい仲や家族など近い存在に対しての怒りには「甘え」が含まれていることが多いものです。
近しき仲だからこそ、怒りをそのままぶつけてしまわないよう注意が必要です。
③限度を作ってみる
怒る気持ちの幅を作ってみましょう。
このくらいなら、まだ怒らない。
このくらいになったら限界。
許容範囲を作ることによって
怒る回数は自ずと減っていくはずです。
④睡眠をたっぷりとること
人は睡眠不足になると
「キレやすくなる」という
脳の働きの研究結果が出ています。
睡眠不足になると
ちょっとしたことでもイライラしていまい
怒りに発展しまいます。
睡眠の質を高め
ゆっくり休息の時間は
わたしたちが生きていく上で
とても大切なことです。
⑤ストレス解消できることをする
知らず知らずのうちにストレスが蓄積されていることがあります。
自分なりのストレス解消できることを知っておくことも大切ですね。
甘い物を食べることだったり
ゲームをしたり
映画を見たり
自分にとって好きなことをする時間は、自分を大切にしている時間です。
自分を労わっていくことで、こころも広く大きくなることに気づくはずです。
⑥食生活を見直してみる
食生活が偏っている人は
一度見直すタイミングかもしれません。
食生活は身体にも表れますが
精神的にも大きく関わってきます。

怒りが現れた時の行動とは?
①フェイドアウトする
1つ目は、その場からフェイドアウトしてしまいます。
その場にいると
自分自身が追い詰められるだけなので
こころを落ち着かせるためにも
一番その場から立ち去ってみることで
お互い冷静なれたりします。
②上を向いてみること
2つ目の方法として
上を向いてみること。
意外とこの方法は試してみる価値あり!なんです。
こころが落ち着きます。
うつ病の研究で
うつ病を発症してるほとんどの人は
下を向いて過ごしてるんだそう。
逆思考で
上を向けばきっと気持ちが前向きなれる。
相手にバレずに上を向いて深呼吸!
③実況中継してみる
そして3つ目。
自分の思考の中で
いま起きていることの実況中継をしてみる。
中継をしていくことで
自分を客観的にみることができて
こころの中に
ギュ~っといっぱいに占められた出来事が
不思議と離れていくのです。
おわりに
怒りの感情を抑えるということは
とても大切なことです。
怒りとは魔物のように
人を変えてしまうこともある感情でもあり
上手くコントロールすることが
相手を傷つけずに
ものごとに対しての突破力として
上手く利用できるようになることが
アンガーマネジメントというものなのかもしれませんね。
アンガーマネジメントとは、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムであり、怒りを上手く分散させることができると評価されている。怒りはしばしばフラストレーションの結果であり、また自分にとって大事なものを遮断されたり妨害された時の感情でもある。怒りはまた、根底にある恐れや脆弱感に対する防衛機制でもある
ウェキペディアより引用

